対抗馬はデュジャックのボンヌ マール！

1976年5月開催、ヨーロッパ至上主義だったワインの世界で、新世界ワインの可能性を大いに知らしめたワイン史に名を遺すブラインド試飲〈パリスの審判〉。

この会を仕切った人物、スティーブン スパリア氏の功績をたたえ、2024年5月、ロンドンで〈ロンドンの審判〉が開催されました。

計32本16ペアのワインが世界各地から集められ、21人の審査員により各品種ごとにヨーロッパとそれ以外のワインを1本づつ比較するブラインドテイスティングが行われました。

リストを眺めていると、タカムラでも毎年オススメさせて頂いている、南アフリカのストームを発見。

しかも、対抗馬としてヨーロッパ代表で選ばれているのはなんと、デュジャックのボンヌ マールです！

〈ピノ ノワール部門〉

◇リッジピノ ノワール2019ストーム　
　VS
◇ボンヌ マール グラン クリュ2017ドメーヌ デュジャック

数多くある新世界ピノ・ノワールの中から、ストームが選ばれた事に納得の反面、興奮を隠しきれませんでした！

その価格差、20倍では済まないかもしれません（汗）

ピノ・ノワール好きなら見逃すわけに行きません！！

リッジは、ストームの手掛ける赤3区画のうち、標高が一番高く、フレダ同様、粘土質が特徴。

「ブルゴーニュ ワインに例えるとしたら、どの畑ですか？」

との問いに、造り手のハネス ストーム氏は、

「赤3種、フレダは〈ジュヴレ シャンベルタン〉、イグニスは〈シャンボール ミュジニー〉、リッジは〈ヴォーヌ ロマネ〉かな。

樹齢が10年に達し、より品質に確かなものを感じられるようになってきたと思う。」

との事。

実際試飲すると、なるほどと思わせる味わいの違いがそれぞれにあり、3キュベそれぞれの個性の違いがクッキリと感じられる個性に、テロワールをワインにしっかりと表現している事を感じずにはいられません。

2021年は涼しく、〈クオリティは格別〉だけど〈収量は前年比30％減〉との事なので、早めに確保して頂く方が良さそうです。

今どき、ブルゴーニュなら1万円以下で著名な村名を買うのも難しくなっている事を思えば、品質的に良心的な価格だと思います。

対抗馬はデュジャックのボンヌ マール！？ピノ・ノワール好きなら見逃すわけに行きません！！