■輸入元資料より抜粋■
◇近年素晴らしい進化を見せる「FriulanoNekajフリウラーノ ネカイ」
昨年に続き、「フリウラーノ」とブドウの名を記載できるようになったネカイ。白ブドウの中では最も収穫が早く、果皮も薄いため、ダミアン的には「一番シンプルでわかりやすいブドウ」、という立ち位置でした。しかし 2019年より娘のタマラが本格的に畑、カンティーナで働くようになり、彼女の挑戦としてフリウラーノの可能性を追求し始めました。
タマラ曰く、「確かに果皮はデリケートで収穫時期もリボッラにくらべたら早い。でもそれはリボッラとは異なる魅力に気づけていないんじゃないかな?」、天候に恵まれ果皮がとても健全な状態で成熟した 2019。
フリウラーノの一区画において、収穫を最大限に遅らせ、果皮、種子、さらにその先にある果梗の完熟を遂げてから収穫を行ったというタマラ。粒が房から落ちてしまうほど完熟したフリウラーノの持つ香り、丸く熟したタンニン。
フリウラーノのもつポテンシャルに気づくきっかけとなったヴィンテージとなりました。実際に彼女の新しいアプローチが取り入れられるのは次のヴィンテージからなのですが、フリウラーノ特有の繊細で柔らかな甘い香り、アロマティックさ、さらに完熟することで見える複雑さや繊細さ。リボッラ ジャッラ、マルヴァジーア、どちらにもないフリウラーノのオリジナリティを、今まで以上に感じられる魅力的な味わいです。
〈2019年に関し〉
果実の完熟は果皮でも糖度でもなく、「種子の完成」と考えるダミアン。樹上で貴腐化するほど成熟したブドウを収穫し、大樽での長期間に及ぶマセレーション(果皮浸漬)によって、果実のすべてを表現する彼のワイン。その背景には膨大な畑での作業はもちろん、収穫量を削り、樹上での完熟を極限まで待つ。「妥協のないこだわり」を持ち続ける造り手。
新しいヴィンテージも夏前に入港しまして、十分な休息期間を取ってからリリースさせていただきます!2019 は何より、ダミアンの夢であった「自分のカンティーナ」で初めて醸造を行った年。自分の畑に隣接しているため、収穫したブドウをすぐに運び入れることができる。そして広い空間は醸造〜熟成での作業性もよく、そして衛生面でもダミアンが理想としてきた環境が整っています。
2019年は春先の遅霜、収穫前に雹の被害を受けました。生産量は例年よりも少なくなったものの、バランスの良い天候と収穫前の乾燥と気温差によって、種子だけではなく梗まで完熟し、非常に洗練された 2019 ヴィンテージ。