■輸入元資料より抜粋■
◇骨格&奥行きの「Ribolla Giallaリボッラジャッラ」
以前ダミアンが語っていた言葉ですが、「ヴィンテージの特徴は 1年間の気候に左右されるものではない、収穫前1 カ月間の気候(気温差、雨、日照)によって色付けされる」。
2019年は一般的にはそれほど暑くなく、バランスの取れたヴィンテージですが、収穫前の 1 カ月は日照に恵まれ非常に乾燥していたことで、果皮が成熟しフェノールの熟成がよく見られた年。その分湿度が上がらず、貴腐の影響があまり見られなかった年でもあります。ダミアン曰く、「貴腐の多いヴィンテージは複雑さ、奥行きを強く感じる。
対照的に貴腐が少なく日照に恵まれたヴィンテージは、果実の成熟・凝縮が強く、表情豊かで、ポジティヴさを持つ。」、相反しつつも、それぞれ異なった魅力を持っているダミアンのワイン。彼が栽培するブドウの中で、最も収穫の遅いリボッラ ジャッラ。
8月の雹によって収穫量が減ってしまったものの、残ったブドウは非常に健全な状態で成熟し、果皮や種子だけでなく、果梗まで栗色に変わるほどの熟成を見せた 2019。さらに昼夜の気温差によって酸も豊富な状態で収穫を迎えたといいます。そして何よりこの 2019から、彼の畑のあるモンテ カルヴァリオ、畑の隣に建てたカンティーナで醸造。
全体に感じる透明感とエレガントさ、これまでのダミアンを悪く言うつもりはないですが、明らかに異なること透き通った印象に本当に驚かされました。
この味わいを知っていただくと、やはり醸造する場所や設備の大切さに改めて気づかされます。1998年から始まり、20年を経てようやく自身のカンティーナを手に入れたダミアン。「ようやく自分の夢が一つ叶った」そう感慨深い彼の表情に、嬉しくなります。そしてこれからさらなる進化を見せるダミアン、その序章ともいうべき 2019。ぜひ皆さんに体感していただきたいワインです!
〈2019年に関し〉
果実の完熟は果皮でも糖度でもなく、「種子の完成」と考えるダミアン。樹上で貴腐化するほど成熟したブドウを収穫し、大樽での長期間に及ぶマセレーション(果皮浸漬)によって、果実のすべてを表現する彼のワイン。その背景には膨大な畑での作業はもちろん、収穫量を削り、樹上での完熟を極限まで待つ。「妥協のないこだわり」を持ち続ける造り手。
新しいヴィンテージも夏前に入港しまして、十分な休息期間を取ってからリリースさせていただきます!2019 は何より、ダミアンの夢であった「自分のカンティーナ」で初めて醸造を行った年。自分の畑に隣接しているため、収穫したブドウをすぐに運び入れることができる。そして広い空間は醸造〜熟成での作業性もよく、そして衛生面でもダミアンが理想としてきた環境が整っています。
2019年は春先の遅霜、収穫前に雹の被害を受けました。生産量は例年よりも少なくなったものの、バランスの良い天候と収穫前の乾燥と気温差によって、種子だけではなく梗まで完熟し、非常に洗練された 2019 ヴィンテージ。