■輸入元資料より抜粋■
ラ・モッラを代表する畑の 1 つでカンティーナの真下に広がる畑。砂質が非常に強いので最もラ・モッラらしい畑とも言われる。悲運なのは雹の通り道になっているので雹害が多い事。
アルターレでは雹対策でネットを張り、雹害から葡萄を守っている。4〜5 日のマセラシオン。熟成はバリックで 24 ヶ月(30%新樽)。
〈バローロ2018について〉
もう既に皆さんご存知の通り、2017 年は 2016 と比べて非常に温暖でリッチ、オープンなヴィンテージとなりました。暑さと乾燥が長く続いた関係で葡萄樹の生育サイクルは特殊で、最終的なワインの味わいを想定し、フレッシュさをどう保つのか、そして全体のバランスを、どう保つのかを考えました。
我々、造り手は常に葡萄樹を観察し、変化を感じ、多くの仕事を葡萄畑でする必要があったのです。
一方で、2018 年は「農民のヴィンテージ」と言えます。雨が多く、湿気の多い春から始まりました。これはとても多くの作業が畑で必要になる事を意味します。まさに農民がどれだけ畑で良い仕事をしたのかが重
要なヴィンテージなのです。
このような年に私達のワインはとても高い芳香を誇り、アロマティックでもあります。そして、2017 年の特別とも言えるリッチさとは相対する繊細さを持っているのです。
私達の全ての 2018 年のワインは透明感と十分なフレッシュさを持っています。何の穢れも、そこにはありません。私達が畑で、どれだけの時間を過ごしたかが解って頂けると思います。
父が私達の為にストックしてくれたワインを何度も飲んでいますが、私達は 1998年のバローロを思い出します。繊細で純粋。透明感があり、いつまでもフレッシュさを失いませんでした。25 年経った今でもシャープさを失っていないのです。
2018 年のような繊細な年のワインが熟成しないと考えてはいけないんです。充分にポテンシャルを秘めていて、他のヴィンテージと同じく 15 年以上、20 年以上も熟成できるはずです。