■クリュッグHPより抜粋■
クリュッグ 2000は、味わい豊かで、明確、複雑、かつ芳醇です。クリュッグは、例年になく不順な天候に見舞われたこのシーズンに基づいた、20世紀最後のヴィンテージを造りたいと思いました。
メゾンが
「嵐による贅沢」と名付けたこのヴィンテージは、極めて刺激的な一年の複雑さと芳醇さを兼ね備えています。
クリュッグ 2000は、クリュッグ ヴィンテージ史上、最も力強く、ドラマティックでロマンティックな作品と言っても過言ではありません。
【テイスティングノート】
まずは、美しく深みのあるゴールドがこの年の物語を語り始めます。
さらに、
その香りはカラメルやヌガー、ヘーゼルナッツ、オーブンから出したばかりの焼き立てのペストリーのよう。
口に含めば、柑橘類のフルーツグラタンやライムの皮の香りのような味わいが広がり、
非常に長く、しっかりとした余韻をお愉しみいただけます。
【クリュッグ最高醸造責任者 ジュリーカヴィル氏のコメント】
2000年の冬は乾期と雨期が交互に訪れた比較的温暖なものでしたが、1999年12月26日には猛烈な竜巻が襲いました。雹は降らないものの、かなり雨の多かった春が例年より遅い発芽につながりましたが、成長は持続しました。そして、6月前半には満開を迎えます。
しかし、7月2日、前代未聞の猛烈な雹を伴う嵐が、総作付面積の約13%にあたる4,000ヘクタール近くを襲いました。ハトの卵ほどの大きさの雹は、モンターニュ・ド・ランスの北のピノ・ノワールの収穫にダメージを与えました。夏には、再び数回暴風雨に見舞われたものの、比較的穏やかだったため、良い収穫が見込める予感と希望につながりました。
ブドウの収穫は2000年9月11日から行われ、9月25日に終わりました。こうした天候不順にもかかわらず、ブドウの実が大きかったことから、豊作の可能性が感じ取れました。
醸造チームはさまざまのテイスティングを繰り返し、トレパイユ村とヴィレ・マルメリ村(シャルドネを生産)の区画のアッサンブラージュであれば、熟した柑橘類の香りが、アヴィズ村とメニル村のさまざまの区画の素晴らしい白ブドウをサポートすることができると判断しました。
このブレンドの基本構造は、アンボネ村、ブージー村、アイ村のいくつかの有名な区画で収穫されるブドウという、モンターニュ・ド・ランスの南斜面で獲れる優れたピノ・ノワールを用いるクリュッグの最高傑作と非常に近いものになります。
このブレンドには、クリュッグ シャンパーニュに常に含まれるサント・ジェム村とヴィルヴナール村のムニエが欠かせません。
さらに、ピノ・ノワール(42%)とシャルドネ(43%)でバランスを磨き上げ、15%のムニエで最後の仕上げをしました。