ブドウ品種：テンプラニーリョ／グラシアーノ／マスエロ／ガルナッチャ

タブエルニガは、1300年以上にわたりぶどう栽培が維持されている歴史的な町Labastida（ラバスティーダ）で見つかった特別な場所です。

畑の周りには中世時代の石圧搾機が残されており、時がのこした遺産をその目で確認できます。畑は息をのむほど美しい景色で、凹状の坂面が広がっています。

私たちがタブエルニガの畑を購入したのは2010年ですが、この畑に注目し始めたのは1980年代後半、まだ独立前にレメリュリで仕事をしていた頃でした。南東に直面したタブエルニガの面積は4.1ha（植えつけられたのは2.7ha）。テンプラニーリョ、グラシアーノ、マスエロ、ガルナチャの混植畑です。

ガルナッチャ・ブランカも含まれます。標高は540-630m。土壌は、非常に栄養に乏しく、石ころだらけの粘土質です。最初は、かつて栽培されていたけれどもその後放置されたままの場所もあり、畑を復元するのには時間がかかりました。

タブエルニガは小さな谷ですが、とても生命力が感じられる場所です。短いサイクルで変わる多様性を予想でき、同時に様々な表現力を持っています。派手というよりは落ち着いた質素な土地ですが、深く、優雅でエレガントな魅力に満ちています。

この畑のワインの最も特記すべき特徴は、ぶどうがありえないほど健康に育つという点です。私たちは、これまでこんなに質が高くて、安定しているぶどうに出会ったことがありません。とりわけ2015年はその個性がよくでています。たとえ暑い年に収穫の時期が早まったとしても、その年の健康的な部分は、このワインの純度となって反映されます。タブエルニガは、純粋（Pure）、綺麗（Clean）、輝き（Bright）の完璧なお手本です。このワインは今抜栓しても、10年経ってから開けても楽しむことができます。

The 2019 Tabuerniga comes from a dry year with low yields that resulted in good ripeness and healthy grapes. Tabuerniga and Las Beatas were two of the few vineyards not affected by the frost on May 6th. The Graciano ripened at the same time as the Tempranillo and both varieties were harvested together the 14th of October. It fermented in 3,000-liter open-top oak vats with indigenous yeasts and matured in 1,500-liter oak vats for 14 to 16 months. The wine has 14% alcohol and a pH of 3.69. I found the wine to be superb, serious, austere and a little closed, a bit reductive even (which winemaker Pablo Eguzkiza told me could be because of the higher percentage of Graciano in this vineyard), in a style that I love. I've always had a soft spot for this wine, and this vintage is no exception; I found it superb, elegant and subtle, textured and refined with gobsmacking balance and depth. Simply superb. 2,019 bottles were filled in May 2021.

◆パーカーポイント：98点
◆飲み頃：2022〜2032年