【キュヴェ】非常にドライなスワートランドの地で敢えてフレッシュでデリケートな赤ワインを造ることをコンセプトに醸されたラール氏の真骨頂と言えるキュヴェです。新樽を使わず熟した茎を入れることで、ストラクチャーとフレッシュ感の両方を抽出しています。
【品種】シラー70％、グルナッシュ12％、カリニャン10％、サンソー8％
【W.O.】Swartland
【土壌】シラー：頁岩、グルナッシュ：砂質
【全房使用率】100％
【発酵】3〜5日後に野生酵母による自然発酵が始まり、最初の１週間は１日に２回優しくバトナージュを行い、その後は果帽が乾燥しないよう数日に１回行い、合計で3か月くらいかけ、バスケットプレスを行う。
【熟成】2年目のフレンチオーク樽にて、果実味を残すため例年より期間を短く10か月間熟成
【瓶熟成】18カ月間
【テイスティングノート】土のニュアンスと黒や紫などのダーク系ベリーのトップノートに続き、赤や紫のフルーツ、ハーブ、ブラックペッパーなどの香りが感じられアロマは非常に多様で、僅かなタールのニュアンスがさらに奥行きを感じさせます。味わいはフルボディながらフレッシュな酸があり、滑らかでシルキーなタンニンが、アロマに感じられた果実味と見事に溶け合い、口中で深みを増しながら表情を変え、飲む人を魅了していきます。シスト土壌由来のミネラル感が美しく、今後10年ほどの熟成変化に胸が踊ります。滑らかな舌触りのドライな余韻を長く楽しめ、正にドラマチックでパワフルな赤ワインです。
【評価】Tim Atkin MW, SA Special Report／94pt
【生産量】9,185本
【アルコール度数】13.5％ ◆無清澄・無濾過