■輸入元資料より抜粋■
<産地>オーストリア ニーダーエステライヒ ヴァッハウ ロイベン
<ヴィノテークフリュング>
複数畑のブレンドワインで、ブドウを完熟させ貴腐果も加えるパワフルでクリーミーなワイン。
良い年にしか生産しない。畑は主に「シュット」と「ロイベンベルク」からのブドウを使用。
<テロワール>
クノール家は家族経営のワイナリーで、ヴァッハウ渓谷のウンターロイベン村に位置しています。東のクレムスからヴァッハウ渓谷に入ってくると最初にある村がウンターロイベンです。
ウンターロイベンはオーバーロイベンとともにデュルンシュタイン属しています。デュルンシュタインはヴァッハウで最も暖かい地域です。デュルンシュタインでは渓谷は非常に狭くなるため、クレムスからの暖かい空気の流れがここに溜まるのです。西側の方が気温は少々下がります。そのため、収穫が若干遅くなりますので、ブドウの酸とフィネッセが強くなります。クノールの所有畑は約16ヘクタールで、主にヴァッハウのデュルンシュタインにあります。
<ロイベンベルク>
畑はロイベンベルクにあり、ロイベンベルクの街並みの全体的な外観を形作っています。ドナウ河から400m離れた南向きの日照の良いテラス状の畑です。1381年には存在していた事が文献で確認されています。
標高 212-394 m 勾配 平均39% 最大81%
地質は片麻岩(クフェールクナイス)が母岩で表土に黄土質(レス)土壌がかぶさっています。砂と石の多い土壌は水はけを良くし、根の成長を促進します。また、土壌は容易に温まり、春にはブドウの木が早く芽を出すことができます。
<シュット>
クノールが所有する畑の中でおそらく最も有名な畑のひとつがシュットです。シュットの畑はロイベンベルク畑西側の下方にある珍しい平地の南向きの原生岩土壌の畑で、同ワイナリーのフラッグシップワインです。文献ではその存在は1309年に確認されています。
標高 208-225 m 勾配 平均9% 最大49%
シュットの畑はかつて大雨が降り、ロイベンベルクの山とドナウ渓谷の間に砂、砂利、岩を押し込んで形成されました。砂利は端だけが丸みを帯びており、ロウベンベルクの片麻岩(クフェールクナイス)の段々畑と比較すると、シュットの土壌は砂と石が多いですが、非常に深い土壌です。母岩は硬い片麻岩(クフェールクナイス)です。
<醸造>
100%手摘みで収穫。除梗せず1時間から5時間スキンコンタクト。バッチの量により、500リットル、もしくは5000リットルのステンレススティールタンクで23〜26℃で5日間から10日間発酵。3ヶ月間澱とともに熟成。瓶詰めは収穫の年の翌年の8月頃。
<味わい>
ハニーデューメロンやパッションフルーツ、フレッシュなグレープフルーツ、砂糖漬けのショウガ、乾燥した月桂樹の葉などの異国情緒たっぷりのノーズ。口に含むと、ダークなスパイシーと表情豊かな果実味、バランスの取れた酸味、繊細なフェノールとミネラルのエレガンスを兼ね備えたフィネスに富んだストラクチャー。長い余韻。