ヴィンテージ・ノート
2019年冬は十分な降雨があり、土壌の水分が十分に確保された状態で生育期を迎えることができました。芽吹きからヴェレーゾンまでの天候が不安定だったため、結実は通常より少なく、ナイツ・ヴァレー・エステートのカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ、プティ・ヴェルドは過去20年間で最も少ない収穫量のひとつとなりました。夏は穏やかで、適度な暑さの中で長く成熟したため、並外れたエレガンスとしなやかさを持つワインができました。

醸造ノート
ナイツ・ヴァレーのマウント・セント・ヘレナの斜面で栽培され、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ、プティ・ヴェルドの独自ブレンドの際立ったアロマとフレーバーは、丘陵地の起源を表現しています。数千年前の火山活動でできた岩石質の流紋岩土壌は、ミネラルの豊かさをもたらし、ワインの複雑性を高めています。46エーカーに及ぶ赤のレ・パヴォの区画は、標高1,400フィート（約1,600m）まで上昇しています。メルローとカベルネ・フランは冷涼な斜面の上部に、カベルネ・ソーヴィニヨンとプティ・ヴェルドは斜面の下部に栽培されています。

テイスティングノート
鮮やかなルビーガーネットの2019年「レ・パヴォ」はブラックベリー、ダークチョコレート、ブラックチェリー、バニラのアロマとタバコ、スミレ、ガリーグのサポートノートの香りのシンフォニーを披露してくれる。洗練されたエレガントな味わいは、絹のようにきめ細かいタンニン、紅茶、ブラックベリーパイ、キャラメル、ココアパウダーのヒント、長く余韻の長いフィニッシュを持つ、幅広く優雅な中盤へと導きます。
若いうちは親しみやすいが、2019年の「レ・パヴォ」は4年間の貯蔵に値するし、20年間は開花し続けるだろう。

From one of the smallest yields in the history of this Knights Valley vineyard, the 2019 Les Pavots matured in 70% new French oak. It's a dark, concentrated effort, with straightforward aromas of black cherries, cassis, vanilla and dark chocolate, a full-bodied, plush feel on the palate and a long, velvety finish. A delicious blend of 60% Cabernet Sauvignon, 21% Merlot, 14% Cabernet Franc and 5% Petit Verdot, it should possess close to two decades of drinkability.

◆パーカーポイント：94点
◆飲み頃：2023〜2040年