■輸入元資料より抜粋■
葡萄:レースラー(2020年)50%、シラー(2018年〜2020年)40%、ザンクト・ラウレント(2017〜2019年)10%
樹齢:20〜110年 畑・土壌:Steilthal 東向き丘陵上部、石灰質砂岩 醸造・熟成:天然酵母で自発的な発酵。
2020年のレースラーはエレガンスと酸を残すため全房のまま圧搾。ステンレスタンク発酵。500Lの大樽熟成。
2018年〜2020年のシラーはミネラルとボディを出すため短い発酵期間、500Lのオーク樽、アカシア樽熟成。
2017〜2020年のザンクト・ラウレント(ヌーメン・ロゼ)はソレラ・システム。このワインの個性と複雑さを担います。
味わい:赤いベリー、複雑でフレッシュ、ミネラル、ジューシーで歓びに満ちたワイン。
〈試飲コメント〉
品種のみならずヴィンテージまで重ねて表現するツィリンガーの旗艦レヴォリューション。
ロゼではなくピンクと命名するところにヨハネスの意地を感じる。
淡い赤と表現した方が良い色調、無濾過・無清澄由来のわずかに曇りのある明るいルビー。
これまでの酸味を基調としたバランスより前面に果実が鮮やかに現れる。
コケモモ、日本のサクランボ。熟した甘さと溌溂とした酸のバランス。
力強く香りが立ち上がる。
ロゼならではのタンニンがエキス化した果実味の塊は口の中で活き活きと躍動。
液体がエネルギーを伴って自由運動をするように伸び、果実が乗っている。
赤果実の上澄みだけを抽出したような純度の高さ、グレープフルーツのような酸味の下支え。
古木のザンクト・ラウレントならではの余韻の長さ。