【プリューレロック代表ヤニック氏が語る2020年】
コロナ禍でロックダウンなどもあり難しい年ではあったが、幸運にも畑仕事は行うことができ、いくつかの予防対策などは必要ではあったが、健全で品質の良いブドウが収穫できた。

ドメーヌの歴史上もっとも早く、8月26日から収穫を開始した。今までで最大の150人の収穫人を動員し、短期間で一気に収穫できるようにした。

乾燥した年で雨は少なかったが、必要な時にわずかではあるが雨が降ったので、水不足にもほとんどならなかった。暑い年だったにも関わらず、アルコール度数が高すぎることはなく、ほとんどの区画で12-14度と適度だった。

■サヴィニー・レ・ボーヌドゥスューレゴラルドルージュ（AOC:サヴィニー・レ・ボーヌ）
サヴィニー・レ・ボーヌの集落の奥にある丘陵地にある南、南西向きの斜面の区画で2017年にドメーヌが新たに取得した畑。樹齢約45年。

2018年が初ヴィンテージ。ビオロジックに転換中でまだ土壌に力がないため、厳しい剪定により収量を落として栽培している。

その為、2018-2020VINは10-15hl/ha程度の収量しか生産できていない。ヤニック曰く、2018VINは暑かった天候のおかげか、小石の多い土壌由来なのか、コートドボーヌというよりもコートドニュイを思わせるような味わい。

まだそのポテンシャルを全て発揮できていないと思われるが、既に非常に素晴らしい品質で、今後もっと洗練されていくと思われる期待のキュヴェ。