ロカス・デ・セーニャはアコンカグア・ヴァレーの岩の多い土壌に因んだ名前で、その地質に対する敬意を以て名付けられました。

この土壌はセーニャのワインにユニークな特徴を与えていて、セーニャの畑の統合的な景観を象徴するものでもあります。

私達がアコンカグア・ヴァレーのテロワールの多様な表現を探求し続ける中で生まれたセーニャのセカンドワインは、セーニャ・ヴィンヤードの特定の区画のワインにアコンカグア・ヴァレーで成功を収めている地中海原産のブドウ品種を加えたユニークなブレンドにより、エレガンスと若々しいフレッシュさを兼ね備えたワインとなっています。

（Rocas de Sena 2020）は初リリース。やや還元気味で、ダークチェリー、レッドチェリー、砕いた岩、甘いスパイス、みずみずしい酸、程よいストラクチャー、しなやかなタンニン。ジューシーで、親しみやすい。セーニャの若木から造られるが、セーニャと異なる個性を与えるためマルベックベースにした。「ロカス」はアコンカグア・ヴァレーの岩がちな土壌からとった。

温暖で早熟なヴィンテージ
豊かで芳醇な、生命力に満ちたワイン

この温暖なヴィンテージは、緻密な灌漑を行ったことで、例年と同時期に速く均一な芽吹きが起こり、すでに偉大なワインとなる兆しが見られました。高い気温はブドウ樹の順調な成長と春の早い開花を促しました。12月と1月はより穏やかな気温が継続し、非常に健全で均一な生育環境の中、ヴェレゾンは全く問題なく進行しました。

2月の間は太平洋からの涼しい風の影響を受けて穏やかな気候になったため、ブドウの中の酸とアロマの要素がよく維持されました。3月になると、この年の気温の高い傾向に沿って再び気温が上がり、濃厚で華やかなスタイルのワインとなることが予測できました。この畑の優れたテロワールに深く根差したブドウ樹は、バイオダイナミック農法がもたらす十分なミネラルと栄養素を受けて成長しました。晴天が続く中、緻密なキャノピーの管理により風通しの良さを保つことでブドウはスムーズに成熟し、成分の凝縮度が高まる間も、糖分の蓄積とフェノール類の成熟の完璧なバランスが保たれました。

予測された通り、収穫は過去の平均より7日早い3月第2週に始まりました。2020年の気候とテロワールを反映して、非常に凝縮度の高い、パワフルで活力にあふれたワインとなりました。この年、当社の経験豊かなチームは、ロカス・デ・セーニャのファースト・ヴィンテージとなる偉大なワインを造りあげました。若々しく、バランスの良さと複雑性を持ったエレガントなワインで、凝縮したアロマと素晴らしい酸と共にシルキーなタンニンに支えられたストラクチャーと偉大なフレッシュさがあります。

「ロカス・デ・セーニャ2020年ヴィンテージは、美しい紫の色調を呈しています。ほのかなコーヒーやアジアのスパイスのアロマに樽由来のモカが加わった、非常に深く複雑な香り。濃密さのある活き活きとして緊張感のある味わいは、幾重にも重なる新鮮な果実やスパイスと共にスモーキーさのある樹脂の香りが感じられます。素晴らしいフレッシュさと滑らかな口当たりが、長くみずみずしい余韻へと続きます。非常にエレガントで魅惑的な若々しさを持ったワインです。」
ワインメーカー、フランシスコ・ベッティグ

A new second wine here, the 2020 Rocas de Sena is named after the rocky soils from Sena is different as it includes Mediterranean grapes in the blend. This is the first vintage produced, and it’s a blend of 38% Malbec, 25% Syrah, 15% Cabernet Sauvignon, 14% Grenache (from their property in Vertientes, where the Syrah also comes from) and 8% Petit Verdot from selected plots from their property in Aconcagua. 2020 was warm and dry and saw an early harvest that delivered concentrated and powerful wines, this one at 14% alcohol and with a pH of 3.53 and 6.09 grams of acidity. It fermented mostly in stainless steel and 10% in concrete eggs, and the blend matured for 22 months in French oak barrels, 65% of them new. The nose is very expressive, and the palate is juicy and textured palate, a little warmer and riper than the Sena, with that Mediterranean twist from the Garnacha and Syrah. It has an intense nose, quite primary, with red berries, herbs and even a citrus touch, but there is no sweetness at all. The fine tannins have grip, and the finish is dry and serious. The elevage was similar to the Sena, but in the future, they might go for a slightly shorter elevage and use some foudres. The wine has a very nice bright color and is still young and lively, very much in the serious and elegant style of the Sena, despite the warm inaugural vintage, showing in the juicy palate. 30,000 bottles produced. It was bottled in March 2022.

◆パーカーポイント：93点
◆飲み頃：2022〜2028年