■輸入元資料抜粋■
ペトリュスなどボルドー右岸のスターワインを育てあげた世界屈指のワイン醸造家、クリスチャン・ムエックス氏。彼がカリフォルニアで手掛けるワイナリーが、ドミナス・エステートです。こちらのナパヌックは、単なる"セカンドワイン"ではなく、"より若いうちから堪能できるワイン"としてドミナスとは違うコンセプトで造られます。優雅でエレガントなスタイルを継承しながら、カジュアルに愉しめる親しみやすさも兼ね備えた1本です。
◆ナパヌックは、ドミナスと同じ畑「ナパヌック・ヴィンヤード」から獲れたブドウを使用。セカンドワインというコンセプトではなく、「より若いうちから楽しめるワイン」としてドミナスとは違うスタイルとして、その特徴に合う区画のブドウを毎年丁寧にセレクトしてブレンドされる。
◆2018ヴィンテージのドミナスはWine Spectator誌の2021年Wine of the Year TOP100の第1位に選出。
ワイナリー:ボルドー右岸最高峰の造り手であり、長年ペトリュスを手掛けてきたクリスチャン・ムエックス氏が1983年にカリフォルニアのヨントヴィル「ナパヌック・ヴィンヤード」に創設したワイナリー。100%自社畑。
土壌:ナパの中では南側に位置し、比較的冷涼な気候。扇状地で火山性で水はけがよい土壌だが、大きな岩盤が畑の下にあるため十分な保水力がある。砂利質、粘土質ローム層。栽培面積42ha。
「ナパヌック・ヴィンヤード」の中で、ナパヌックの快活な果実味、ソフトなタンニン、そして若い内に熟成可能なキャラクターに適した区画のブドウを毎年選ぶ。
栽培方法:ドライファーミングを採用し、灌漑は一切行わず自然の降水のみで水分を供給。そのためブドウ樹の根が深く伸び、土地の養分を吸収している。ナパは非常に日照量が多く日差しが強いため、畝の片側のブドウだけが焼けてしまわないよう、南北に向かっていた畝を30年かけて東西に植え替えた。
収穫:2019年の冬と春は湿気が多く、温度差が激しかった。1月は例年よりも温かく、2月は1998年以来最も寒い月となった。一方で4月は2013年以来2番目に温かく、また、5月は雨が多く非常に寒くなった。その後一変して6月10日、11日にかけて、約39度の熱波が到来し、湿った土壌と高気温のため、ブドウ樹は夏の間に一気に成熟した。6月〜9月の夏は高温の日が続き、例年よりも暑い年となった。収穫は9月29日〜10月10日に行われた。熱波のため、通常の収穫量の3分の2となった。
発酵:ポンピングオーバーを丁寧に行い、優しい抽出を行う。注意深く、なるべく人的介入を控え、ピュアで複雑味がありバランスのとれた、畑の個性を表現するワインを造ることを目的としている。
熟成:フレンチオーク樽で16カ月間。新樽率20%。
テイスティング:2019年はライラックの花、キイチゴ、リコリスのような華やかなアロマに軽やかなタンニンが感じられる。
若いうちから楽しめ、数年間の熟成も可能。
提供など:ワインのポテンシャルを最大限に引き出すため、デキャンタージュを推奨。リリース直後などワインがまだ若い段階では、特にデキャンタージュが重要となる。10年以上の熟成ももちろん可能だが、食事と一緒に楽しむことを前提に作られている。
◆ムエックス氏曰く、ナパヌックの畑では継続的に再植樹を行いながら、仕立て方や栽培方法の向上に努めてきた。また、灌漑に頼らない乾燥農法(ドライ・ファーミング)を実践してきたことで、成熟時にブドウに優れた凝縮感やバランスを生み出すことができる。
◆ドミナス、ナパヌック、オテロは共にナパヌックと冠された伝統ある畑のブドウを使用している。ナパヴァレーの創設期からブドウが植え付けられ、1940年代、50年代にはグレートヴィンテージのイングルヌックにブドウを提供していた高名な畑である。