■輸入元資料より抜粋■
ヨアンが高貴品種と考えるベルジュラックの地場品種デュラス主体の赤
Vin de France
品種:デュラス 80%、ブローコル(フェル・セルヴァドゥ)10%、カベルネ・ソーヴィニョン 10%
収穫年:2022 年 100%(買いブドウ)
醸造:手摘みで収穫したブドウ(1/3 は全房)を野生酵母のみでグラスウールのタンクで温度管理を行わずに自発的に発酵。マセラシオンはセミ・マセラシオン・カルボニックと 1 日 1回のルモンタージュで 20 日間。圧搾後、引き続き自発的なマロ発酵熟成。無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2 は瓶詰め時に必要最小限のみ添加。
2022 年の収穫日はデュラスとカベルネは 9 月 6〜7 日。ブローコルが 9 月 17 日。アルコール度数 14 度。総生産量 3,150 本。2024 年 3 月時点の SO2 トータルは 19mg/l。
ヨアン自身のコメント:私はデュラスが世界最高の品種の 1 つであると思っています。今日素晴らしいワインバーでは、ピノやシラーを味わうことが多いですが、私はそこにデュラスを加えるべきだと思っています。このキュヴェには、ヴィンテージの個性が見事に反映されています。非常に熟した果実味からは太陽を感じることができます。セミ・マセラシオン・カルボニックによって、グリオットやイチゴのノートが感じられる美食のワインが生まれました。
ワインのフィニッシュには、この品種の特徴である胡椒のノートが感じられます。キュヴェ名の『レイジ・アゲインスト・サ・ボンボッシュ』とは、1990 年代のアメリカのロックバンド、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)の名前をもじったものです。
Bomboche ボンボッシュとは、祖父の時代の人が使っていた古いフランス語で「パーティー」を意味する言葉です。直訳すると「パーティーに対する怒り」になります。なぜこんな名前を付けたかというと、新型コロナで外出制限になっていたある日、一人の老政治家がテレビで「もうボンボッシュ(パーティー)を止めろ!」と国民に怒鳴ったのです。この発言は、「どの口が言うのか!ボンボッシュ政治家が!」と多くのフランス人のひんしゅくを買いました。
ワインは仲間と一緒に楽しむものです。国民感情から遠くかけ離れた年老いた政治家が、フランス人からパーティーの楽しみ奪うことはできません。そこで、私は『ボンボッシュ(野郎!)に対する怒り』と名付けたのです。この名前は大成功でした。私とすれ違う多くの人が「あ〜、あのボンボッシュを造ってくれた人ですね」と言ってくれるからです(笑)