■ワイナリー資料より抜粋■
無農薬のナイアガラを使い、全く酸化防止剤を加えないペティアン(微発泡)は、一郎さんが得意とするワインの一つです。しかも年々腕を上げてくる。
ナイアガラのようなジュース系ぶどうは、独特の甘い香りがあります。過度だと嫌う人もいます。一郎さんのワインはこの香りが微妙に溶け込んでくる不思議な魅力があります。
そんな一郎さんから「ヤマブドウのジュース・リザーブを加えて二次発酵させ、ペティアンの泡にしたらどうか?と思いまして、、」と申し出がありました!
開墾以来、一滴の化学物質も入っていない畑。周囲を森に囲まれたその畑のエネルギーはこうしてナチュラルのままボトルに詰め込まれることになりました。
歴史的なロゼ・ペティアンの誕生です。
品種:ナイアガラ、ヤマブドウ
醸造:
半量を手除梗・プレス、残り半分をグラップ・アンティエールでメンブランプレス機に投入。
ほぼ無加圧(ほぼ自重)で約半日プレス、残り半日で同じ工程を行い1日で2回プレス。
タンク移動後は自然酵母で発酵が始まり、約3週間〜1.5ヶ月タンク内で発酵させ一次発酵終了。二次発酵用の糖分(兼ロゼ色原料)としてヤマブドウのリザーヴ・ジュースを追加。
約4ヶ月間温度管理された発酵促進室にて保管。すべての工程においてSO2無添加。
自然酵母使用、無濾過。
2023:
2023年は積算温度実測値が 1,589℃、一昔前の北海道と比べると300℃近く暑い異常な年。
高温の影響で多くの生食ぶどう、特にキャンベルや旅路は晩腐病などで大打撃を受けたが、それ以上に収穫間際になってからの甚大な鳥害が発生。(高温でムクドリ等の渡り鳥の南下が遅くなったのも原因の一つ)
ヴィニフェラ種も含めた全体の収穫量はかなり落ちたが、適度の降雨もありぶどうの品質は良く、スッキリとした夏にピッタリの仕上がりとなった。