品種：ピノ・ノワール100%

テロワール：
平均標高670m、約5.8ha、南東向きのミルズ・ヴィンヤード。石灰岩の豊富な土壌。1984年植樹開始。カレラ・セレク
ションのクローンを使用。

発酵・熟成：
オープントップの発酵槽にて野生酵母を使用して全房発酵100%。
新樽率30%のフレンチオーク樽にて18カ月間熟成。

ワインについて：
◇自根のブドウ樹が特徴の単一畑から生み出される、香り高くスパイシーな味わい。

カレラがマウント・ハーランから生み出す6つの単一畑ピノ・ノワールのひとつ、ミルズ・ヴィンヤード。接ぎ木をしていない、自根のブドウ樹が特徴。

畑名は、ジョシュ氏が創業した頃から成長を常に見守ってくれた友人、エヴェレット・ミルズ氏に由来する。単一畑キュヴェの中では色味も淡く、アロマティックで赤系果実のニュアンスや森を連想させる香り、スパイシーさ、広がりのあるまろやかなタンニンと長い余韻が特徴。ヴォルネイを思わせるスタイルで、香りのあるジビエなどの肉料理や、芳醇な甘いスパイスを使用した鶏肉やラムのタジンなどの料理がおすすめ。また、柔らかいタンニンのため、エポワスなどのウォッシュチーズとの相性も良い。

テイスティング：
エレガンスとエネルギーの素晴らしいバランスを備えた複雑な仕上がり。ラズベリー、チェリー、ブラックベリー、甘いサドルレザーの魅力的なアロマ。口に含むと、プラムと熟したブラックベリーの豊かな層がしなやかなタンニンによって強調され、タバコの葉のヒントが力強いフィニッシュにニュアンスと洗練さをもたらす。

ヴィンテージ：
涼しい冬が終わった後、2020年の生育期は春雨で始まり、マウント・ハーランの土壌に潤いを与え、素晴らしいヴィンテージの準備が整った。3月下旬の芽吹きの後、春から夏にかけて暖かく晴れた日中と涼しい夜が続き、ブドウはカレラが大切にしている鮮やかな自然の酸を保ちながら、ゆっくりと成熟。著しい暑さの影響もなく、9月14日から10月1日に収穫。魅力的なアロマ、素晴らしいフレッシュさとピュアさを備え、品種特徴の風味が美しく表現された、熟成に値するワインとなった。

ワイン・スペクテーターにて91点、ジェームス・サックリングにて95点、ワイン・エンスージアストにて93点、ヴィノスにて93点。