ワイナリーからのコメント

“イザベル”ピノ・ノワールは、極上のブレンドワインです。このワインを生み出すために、サンタマリア地域だけではなく、ロシアン・リバー・ヴァレーの畑はもとより、年によっては、モントレー郡にある最も素晴らしい畑の中から、さらに厳選した畑のぶどうが使われています。１９９５年に娘のイサベルが誕生して以来、ジム・クレンデネンは彼女のために特別なワインを作りたいと考えていました。イザベルはとてもユニークな女性に育ち、またオーボンクリマにとってもイザベルはユニークかつ極上のピノ・ノワールとなりました。極上のブレンドを作り出すために、セントラルコーストから北カルフォルニアにある最高の畑から厳選した少なくとも６カ所の畑の樽をブレンドし、極上のワインを造り出すため、年によってブレンドを変えています。トップヴィンヤードから作られたワインを数日間かけて試飲し、ブレンドを決めた後に、さらに数ヶ月後ブレンドする直前に再度状態を確認しています。 オーボンクリマはそのワイン哲学と製法をほとんど変えることなく、３０年に渡りピノ・ノワールを作り続けています。古くなった機械から、新しい技術に代わったことにより、より丁寧な処理が可能になりました。手摘み、ぶどう畑での選果、オープントップの発酵槽で、人の手でパンチダウンをしながら発酵をするなど、大切なことは何も変えていません。私たちの最高級ピノ・ノワールは、ポンプを使うことなく、すべて重力でフレンチオークの新樽に移され、熟成されます。１９８２年からオーボンクリマのピノ・ノワールは基本がぶれることなく、味わいを増しています。その理由は製法の向上だけでなく、ぶどうの質もが向上しているからです。

イサベルは、毎年ブレンドが少しづつ変わります。年を追うごとにますます素晴らしくなっているワインです。最高のブドウ畑でも良くない年はあるものです。イザベルになるワインのためのブレンドを毎年変えることで、その味わいと品質を毎年キープすることが出来ています。この２０１７年のヴィンテージは非常に深く、複雑で、深淵です。熟成させることでこのワインはさらに素晴らしいものになりますが、果実味がしっかりし芳醇なので、今飲んでもおいしく楽しめます。ドライチェリー、ラズベリーのタルト、スパイシーなオーク香、そして大地と森の下生えを思わせる微かなニュアンスの全てがグラスから立ち上ってきます。イザベルは私たちが作っているワインの中で「最もリッチ」なピノ・ノワールで、集中力とパワーに溢れていますが、バランスが取れており食事と一緒に楽しめるワインです。 オーク香、タンニン、アルコール、果実味、酸味の全てが継ぎ目なく纏められた、「完全な」ピノ・ノワールです。イザベルは祝祭日のお集りやお祝い事、または特別なディナーと一緒に楽しむには不可欠なワインと言えるでしょう。