本来なら州外不出!?
『自分達の土地で作った野菜や獲れた食材でトラットリアをやりたかった。ワインも自分達の店で出す為に造り始めただけ』
『醸造所は 500 年前のもの。温度管理も清澄もフィルターも行わないので最低限の設備で十分。移し変えも人力で行う』
そんな言葉からもその姿勢が伺える、イタリア・カンパーニャ地方の造り手、イ・カッチャガッリ。
彼らがブドウ栽培を行う、ナポリの北、40km に位置する死火山《ロッカモンフィーナ》の麓は、土壌が痩せているので収量は上がらないが品質の高い農作物が収穫されることで知られ、古代より《幸せの土地》と称されてきたそうです。
が、近年では生産効率の悪さから、多くの葡萄畑はヘーゼルナッツに植え替えられるという中、逆境に立ち向かうかのようにスタートしたのが、イ・カッチャガッリです。
元々、葡萄、黒キャベツ、人参、豆類、栗、ヘーゼルナッツ等を栽培していたディアーナが、土地の個性を理解し、葡萄も含めた農作物の質を向上させる為に、農学者の資格を取得。
時を同じくして、ワイン好きでソムリエとして働いていたマリオと結婚した事が、二人の方向性を確固たるものに、2010年、イ・カッチャガッリが誕生したのです!
より自然で土地の個性を活かしたワイン造りをモットーに、土壌の活性化に取り組み始めるという真摯な取り組みで、9haの葡萄畑全てでビオディナミを導入。
発酵は 100%野生酵母。スターターも使わない。発酵容器はステンレスタンクとアンフォラ。若い区画の生命力の弱い葡萄はステンレス。
ワイン造りに真摯に取り組んでいる彼らですが、本来、野菜や栗、ヘーゼルナッツ同様、自身が経営するレストランで使用したり、周辺のレストランに販売するためだったのだとか。
輸出なんて思いもよらなかったに違いありませんが、そのワインの美味しさが知られる事となり、日本にも晴れて、入荷する事になりました!
本来なら州外不出!?イ・カッチャガッリ、日本入荷です!!
■輸入元様資料より抜粋■
75%ピエディロッソ、25%アリアニコ。
手摘み収穫後、ステンレスタンクで野生酵母のみで発酵。
2回移し替えを行うだけでノン・フィルターでボトリング。
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プラムやカツオ梅、ドライフラワー、ほのかな土などの香りが優しく香り、口の中では、ジューシーな酸味と果実味が広がり、タンニンは中盤に適度に存在感を感じさせつつ、余韻にはスパイシーなニュアンスが顔を覗かせます。
食欲を誘う美味しさは、造り手自身のレストランで供するために造られたというストーリーを知れば納得です。
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INFORMATIONName | Rosso Mille I Cacciagalli |
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ブドウ品種 | ピエディロッソ75%、アリアニコ25% |
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生産者名 | イ カッチャガッリ |
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産地 | イタリア/カンパーニャ |
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Region | Italy/Campania |
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内容量 | 750ml |
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WA | −/Issue − |
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