イタリアの発泡酒を総称してスプマンテと呼ぶが、イタリア、ロンバルディア州の中にあるフランチャコルタ地域で瓶内二次発酵（※）を義務づけられているものは、フランチャコルタと名乗ることが出来る。また、フランチャコルタは、DOCG（＝原産地呼称）を認められたイタリア唯一のスパークリングワインである。

※瓶内二次発酵とはフランス・シャンパーニュ地方で確立された製法で、瓶詰めされてスティル・ワインに糖分と酵母を加え密閉することで、瓶内で二次発酵を起こさせる製法である。瓶内二次発酵を行い、原産地呼称を名乗ることが出来る産地は、世界でも「シャンパン」「カヴァ」「フランチャコルタ」の３地域しかない。

フランチャコルタとシャンパーニュの違い

大きな違いは２点あります。
1つは使用されるブドウ品種。もう1つは瓶内熟成期間です。

ブドウ品種の違いについては、イタリアのフランチャコルタがシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ビアンコなどを代表的なブドウとして使用するのに対して、フランスのシャンパーニュではピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネなどが代表的なブドウとして使用されています。

またもう1つの大きな違い、瓶内熟成期間についてはフランチャコルタとシャンパーニュは、共に、瓶内二次発酵方式で造られますが、イタリアのフランチャコルタでは18ヶ月以上の瓶内二次発酵が義務づけられています。
一方、フランスのシャンパーニュでは15ヶ月以上の瓶内二次発酵が義務づけられているという違いがあります。

フランチャコルタワインの特徴

ミネラル質などの酸味が強く、キリッとした味わいの多いシャンパーニュに比べて、飲んでも、酸味の強さをあまり感じすぎない、優しい味わい、果実味を豊富に感じる味わいが、フランチャコルタの特徴の1つです。
そのような味わいの違いにより、フランチャコルタ最高の造り手と言われるベラヴィスタや、カ・デル・ボスコなどの優良生産者は、シャンパーニュ愛好家からも、高い評価を得ています。

フランチャコルタワインについてはフランチャコルタ協会のサイトでも詳しく説明されています。
https://www.franciacorta.net/ja/